皆さん、デーツってご存知ですか?
ヤシ科の植物の果実で、ねっとりとした食感と濃厚な甘さが特徴です。
栄養価が高く、スーパーフードとして注目を集めています。
今回は、デーツの魅力について解説していきます。
~自己紹介~
看護師として、循環器内科・脳外科・NICUを経験。
趣味は、海外旅行・株式投資・ダイビングなど…
北海道在住で、グルメ巡りも大好き。
デーツとは?
・デーツ(ナツメヤシ)とは、ヤシ科の高木から採れる実のこと
・主な生産地
…北アフリカから中東にかけての地域やアメリカなど広い地域で栽培されている果物
・中東産
…「水分量が少なく凝縮された甘味や弾力のある食感」
・アメリカ産
…「中東産よりしっとりと水分を感じる食感」
・果実の大きさ
…直径2~3cm、長さ3~7cmの楕円球型
・未熟のときは黄色、熟してくると茶褐色に変化
・数百種類以上もの品種がある
デーツが木に実っている様子↓
デーツ(ナツメヤシ)とナツメの違いとは?
デーツとナツメは似ているが、全く違う植物。
見た目が近いため、日本ではデーツの方が「ナツメヤシ」と呼ばれるようになった。
デーツの方が、甘みが濃厚でねっとりとしている。
どちらも非常に長い歴史を持つ食材で、
・デーツ⇒エジプトのクレオパトラ
・なつめ⇒中国の楊貴妃
が愛食していたという興味深いエピソードが残っている。
棗(なつめ)とは…?
・中国からアジア西部にかけてが産地
・クロウメモドキ科の植物
・落葉高木であるなつめに実る赤い実
・皮はパリッとしていて中は柔らかい不思議な食感
一般的なドライフルーツとは違う?
一般的なドライフルーツ
…スライスした果実をそのまま天日干しor砂糖をまぶしてから乾燥させる
デーツ
…木になったままの状態で自然乾燥され、完熟していく
太陽をたくさん浴びてドライフルーツ化したもの
デーツってどんな味?
「天然のキャンディー」と称される奥深い甘み
干し柿や黒糖、キャラメルにも例えられる濃厚な甘味と噛み応えが特徴
デーツの栄養素
栄養価が高く、近年健康的な甘味として注目されている。
食物繊維
100g中7gとレーズンの約1.7倍!
デーツに含まれる食物繊維の8割は不溶性食物繊維
不溶性食物繊維
⇒悪玉コレステロールが増えるのを抑える
カルシウム
歯や骨を丈夫にする
100g中、71㎎含まれる
プルーンの1.8倍ものカルシウムが含まれる!
マグネシウム
体内の様々な酵素の働きを助ける
100g中、60㎎含まれる
プルーンの約1.5倍、レーズンの約2倍!
鉄分
貧血の予防に重要な栄養素
100g中0.8mgとほうれんそうと同程度含まれる
銅
ヘモグロビンを構成する鉄分を必要な場所に運ぶ栄養素で、
貧血防止に役立つ
人体の老化に関わる活性酸素を除去したり、
骨を強くするのを助けたりする役割も
カリウム
血圧上昇を抑え、動脈硬化を予防
リン
カルシウムやマグネシウムと同様に、歯や骨を構成する成分
亜鉛
髪の毛や皮膚、粘膜を健康的に保つ
免疫力の低下を抑える
ポリフェノール
ドライフルーツの中でも最も濃度が高いとされ、
アンチエイジング効果、美容効果などが期待
デーツが女性におすすめの理由
~デーツに期待できる効果~
食物繊維で便秘改善
不溶性食物繊維は水分を吸収して便の容積を増やし、便秘改善に役立つ。
また、ビフィズス菌などの善玉菌の餌となり、腸内環境を改善。
※水分を一緒に摂らないと便秘が悪化したり、
お腹にガスが溜まって張ったりする可能性がある!
食べ過ぎには注意し、デーツを食べる時には水分摂取も心がける!
鉄分(Fe)で貧血予防
鉄分を摂取することで、代謝の向上や疲労回復にもつながる。
成人女性の5人に1人は鉄欠乏のため貧血になると言われており、
貧血予防のために積極的に摂取することをおすすめ!
カリウム(K)でむくみ解消
女性は、男性と比べると筋肉量が少ないため、冷え、血流の低下などが起こりやすい傾向にある。冷え、血流の低下、足のポンプ機能の不足は、いずれもむくみのリスク要因となり、比較的女性はむくみやすい。
カルシウム(Ca)で骨を丈夫に保つ
骨粗しょう症予防、神経興奮を抑制してイライラを沈める作用もある。
40歳を過ぎると女性ホルモンが減少し、Caの吸収率が下がるため、積極的に摂取する必要がある。
女性ホルモン・エストロゲンは、骨からCaが取り出されていくのを抑えようと働く。
ポリフェノールで美容効果
植物由来の抗酸化物質で、カテキンやイソフラボンなどもポリフェノールの一種。
活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、動脈硬化など生活習慣病の予防にも役立つ。
紫外線を吸収して防ぐ役割と、紫外線によって発生する活性酸素を抑える役割がある。
デーツはダイエット中におすすめ!
~デーツがダイエットにおすすめである理由~
・デーツは、糖度が高い割に、血糖値を上げづらいのが魅力。
・甘味が強い食材なのにGI値が低いのは珍しい!
・ダイエット中に甘い物が食べたくなった時、デーツが重宝する。
・デーツは甘みが強く、少量でも満足度が高い。
・取り過ぎれば、エネルギーとして消費しきれず、脂肪として蓄積してしまうため、食べ過ぎは禁物!
・脂質が少ない点も、ダイエットの際には嬉しいポイント!
デーツが生活習慣病を予防?!
デーツはGI値(食後血糖値の上昇のしやすさを示す指標)が低く、
食後血糖値が急上昇しない食材として知られる。
血糖値の急上昇→肥満や糖尿病、心筋梗塞などの生活習慣病の元。
白砂糖などを使用したスイーツを、デーツに置き換えることにより、生活習慣病の予防につながる可能性がある。
アルツハイマー病の予防
アミノロイドβタンパク質の活性化を低下させる効果があるとされている。
また、脳内の炎症を低減させる効果も。
→アルツハイマー病の予防に期待されている
1日何粒?デーツのカロリーは?
カロリーは266kcal/100g、糖質は64.3g/100gと、
生のフルーツ類と比較するとかなり高め。
標準的な成人の一日の糖類摂取量は一日25g、デーツは一粒12.86g。
他の食品からも糖類を摂取することを考えると、1日1粒がよさそうです。
栄養価が高く、食物繊維が多く含まれているため、
血糖値が上がりづらく、太りずらいとされているが、
当然食べ過ぎれば太る原因に!
糖類が多いため、エネルギーに変わりやすい朝か昼に食べるのがおすすめ!
デーツのおすすめの食べ方
濃厚な甘味を活かし、世界各国で多様な食べ方が楽しまれている。
1.ねっとりと甘い食感と味わいのデーツ本来のおいしさを楽しむ
2.他の食材と合わせる
・クリームチーズやナッツ、ヨーグルトと一緒に
・刻んで焼き菓子に使用(パン、クッキー等)
・ジャムにする
などなど…
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は、デーツについて紹介しました。
健康効果や美容効果が豊富なデーツ。
栄養価も高く、そのまま食べたり、自分好みにアレンジすることで、普段の食事にも取り入れやすい食材となっています。
機会があれば、ぜひ試してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。